ムッラーに会った!

ムッラーとは

イスラム教の法や教義に深く精通したイスラム教徒の男性に対する尊称である

らしいです。(Wikipedia より)

端的に言えば、イランで見かける白ターバンと黒ターバンをした人のことです。姿を見れば一目でわかります。イスラム聖職者という言い方はあまりしないのですが、宗教都市である、コムの宗教学校を卒業して、各地のモスクや、マドラセで礼拝の指導または、教育を行なっている人たちです。

隣に小学校があるのですが、宗教の授業で”ムッラー”が先生として教えているのか、よく姿を見かけます。

今回は小学校のムッラーではないですが、白ターバンのメガネさんに会うことができました。

超緊張

同じ町で英語が話せる人ということで、紹介されたのですが場所はエマーム広場から遠くない場所の一角。最初場所がわからず、待っていましたが、現れたのは大柄の白ターバンを被り、黒いマントを着た想像通りのムッラーでした。

その後自分の専攻に関わる話題について話したのですが、自分が緊張していたのもありますが、かなりシリアスな方で、話している一時間の間ずっと目を見られて、ジョークもなく、こんなに見つめられたことはない、というような時間で疲れてしまいました。

彼は、近くの哲学研究所でも少し教えているらしく、主にイラン人の生徒にクルアーンの解釈を教えているとのことでした。イランにおいてある、クルアーンにはアラビア語の下にペルシア語訳が書いてあるのですが、彼の意見ではそれは不十分だし、隠れた概念について常に学ぶ必要があると言っていました。

初回は、開扉章(アル・ファティーハ)についてちょっと説明してもらうだけで終わりましたが、何しろ、ずっと気が抜けず、差し出された飲み物と、アイスにも全く手をつけられず、怖くて、疲れた、というのが感想でした。

翌日も会うことに

 
お話の結果、また別の人とも話す必要があるとのことで、もう一回翌日に会うことに。

彼のオフィスに行くように言われたのですが、なぜか扉が開いていない!近くの、哲学センターに声かけて呼んでもらいました。昨日とはうってかわって、ということはないのですが、自分が彼の雰囲気に慣れたせいか、楽に話すことができました。

ムッラーってどんな人種なの?

街で見かけて、気になるムッラーになるためには、宗教学校での教育を受けなければいけません。最低でも6年間は、学校に通って勉強しなければいけないそうです。でも、6年でムッラーになる人もいれば、十年以上も学校に通って勉強を続ける人もいるそう。ただ、宗教学校を卒業しても、別に強制的にムッラーになる必要はなく、普通の生活に戻る人も少ないですが、いるとか。

カリキュラムといったものはなく、実は人によって専攻分野も変わっており、また、最近になって、専攻分野が広がってきているらしい。具体的に言えば、礼拝の管理人として必要な知識を叩き込まれるのかと思いきや、自分の興味、例えば、イスラム法やイスラム哲学、歴史系など幅広いようです。

コムの宗教学校で全国の生徒が集まるので彼らのネットワークはすごいです。各地に知り合いがいて、連絡し会っていますし、協力しあっています。

これからも、彼にお世話になりそうなので、いい関係が気づけたらいいなと思うところです。

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