戦前戦後、冷戦時代を生きてきた世代の人には馴染みがあるのかもしれないが、齢20を過ぎたあたりの自分にはこれほどまでに、自分の国の安全が他の国によって脅かされた経験はない。
ただ、国内での混乱といったら、自分にとって3/11での混乱と原発事故の災厄は記憶に新しい。
度重なる北朝鮮のミサイル発射や核実験、それに対する挑発的な米国の声明の欧州が報道されるなか、ふと自分のiTunesプレイリストを再生していて、流れてきた曲が、Barry McGuireのEve of Destructionであった。
Eve of Destruction、直訳すると「破壊の前日」だがこれを「明日なき世界」と訳したのは名訳だと思う。
ベトナム戦争期の国際連合人間環境会議、いわゆるストックホルム会議の標語である”Only One Earth” 「ただひとつの地球」が「かけがえのない地球」と訳されたのと同じように。
ある一国の人物がボタンを一つ押してしまえば滅亡してしまうような世界に生きているんだと思うと、本当に実は人間は許された以上の力を持ってしまったのではないかと思ってしまう。
1965年に録音されたこの曲、2017年今日でも同じようなメッセージが伝わる必要があるということ、悲しいことである。