ドバイに逃避行しました。

留学生活も三ヶ月に近づき、イランにも多少慣れて来た頃です。

ところが、慣れたと思ったイラン生活にも、カルチャーショックではないですが、疲れてくるようになってしまいました。というのも、1日に4回ほどタクシーに乗った時です。毎回毎回どこから来たのやらなんの学問を勉強しているのやら質問ずくめで、挙げ句の果てには「将来の仕事は何になるの?」なんて質問まで。「そんなんこっちが知りたいわ!」と思いつつも真摯に答えてても結局最後にはぼったくられたり。

自分がアジア人でここらに住み人と違う民族性を持っていても、誰にもなれない環境を求めて、ドバイに週末に旅行することにしました。イラン暦で今月までは休日があるのですが、来月は休日が全くなく、年越しと新年初日も通常の授業があるというのだから驚きです。その最後の三連休にドバイに行って文明の空気を吸うことにしました。続きを読む →

エスファハーンのイチオシ:エスファハーン音楽博物館

エスファハーンといえば

エスファハーンといえば世界遺産のイマーム広場が有名です。他にも三つの橋が架かっており、北側には美しい金曜モスクもあります。アルメニア人居住地区のキリスト教会が密集するジョルファー地区もあり、宗教の共生の代表的な都市でもあります。

ガイドブックでも見たことありませんが、このイスファハーンに私設の音楽博物館あります。場所はキリスト教地区のジョルファー地区。メインストリートにあるので比較的見つけやすいところです。

音楽博物館の概要

名称:エスファハーン音楽博物館 Isfahan Music Museum ( موزه موسيقى اصفهان)

入場料:30万リアル(施設の博物館なので高いです。ゴネれば割引してくれるかも)

また、庭はカフェとして営業しており、カフェだけの利用ならば入場料を支払わなくても利用可能です。

住所: No.74, Mehrdad St. (Shahid Ghandi), Tohid St, Isfahan, Iran
ا صفهان- خیابان توحید میانی- خیابان شهید قندی (مهرداد)- پلاک74

備考:団体で行く場合には事前に連絡をしておけば、ツアーを組んでくれる可能性あり(英語)なおコンサートは基本毎日やってるみたいですが、不定期開催で、客がいれば徐々に始まる感じです。

館内はこんなかんじ

実はルームメイトがフランス語を話すので、この博物館でフランス人客向けに案内する代わりに、無料の楽器のレッスンを受けていました。その関係で「おいでよ、おいでよ」と言われていたので、いたのですが、実際想像以上でびっくりしました。続きを読む →

レバノンで何が起きているのか:レバノンに行きたかったのに諦めそうな人の嘆き

レバノンに行きたかった

中東に滞在している間、近隣諸国にも旅して見たいと思っていて、その中で特に行きたかった国がレバノンでした。

レバノンに行ったことがある友達は「あんなとこ汚くてイランよりもひどい」なんて言いますが、後にも述べますが、レバノンは3つの宗教的差異を持った人々が暮らしている国でどんな世界だろう、見て見たいとおもったのが一番の動機です。

ただ、レバノンに行きたいなんて話題を出した瞬間に、この一連の「レバノン首相退陣騒動」で険悪になってしまったのでとても残念です。他に、旅行する季節は春の方が良いといった事情もありますが。

はじまりは突然に、11月初週の出来事

話はレバノンのハリリ首相が11月の初旬にサウジアラビアで「命の危険からの辞任」を表明したことに始まります。
まさかの政治家が自分のルーツを持つとはいえ、他国での辞任表明という異例自体に、驚きと政治的思惑の想像にからることになるます。続きを読む →

学生、机を買う

学生とは

「学生」に必要なものとはなんでしょうか?
「本」と「鉛筆」と答えるかもしれませんが、僕ならば必ず机を付け足します。

なんでかわからないけれども、この寮には勉強する大学生向けのはずなのに、勉強用の机がありませんでした。

さあ机がありませんで、どうしようというところです。選択肢は勉強しないか、カーペットで勉強するというぐらいしかありませんでした…
カーペットで勉強するという選択肢に甘んじていたものの、やはりやる気のない時には床に向かって?勉強するときになれず。というか床に距離が近いと絨毯の上で寝てしまうんですよね。意志の強さとか関係なしにこれは重力の問題な訳です。

そんなこんなで、学生であるけれども、学生でないという状態でした。

机が欲しかったら大工に行け!

続きを読む →

季節が恋しいイラン

秋は春に続いてイランで美しい季節の一つらしい

季節について作文する課題で、秋は春に続いて美しい季節だという例文があった。
どうやら、秋には雨が降るかららしい。雨が続いて憂鬱な天気が嫌いなヨーロッパ系の留学生たちは「雨が恋しいなんておかしい」なんていうけれども、確かにここに暮らしていると、毎日晴れで同じような天気だから、天気予報を見たことがない。

二ヶ月以上滞在していても雨を見たのは10分程度。毎年秋には雨がきちんと降るらしいけれど今年は降らないみたい。

そんな結果、最終的にはヨーロッパから来た留学生も「雨が恋しい」なんて言っていた。

12月に近づいているのに気配があまりない

続きを読む →

イランが僕を変えさせたこと

「いらっしゃいませ」「1020円になります。」

日本でコンビニに行った時の普通のやり取りですが、どこか寂しさを感じてしまうのは僕だけでしょうか。やり取りを煩わしいと感じる人にとってコンビニはとても便利だけれど、それを利用するときにどこか人間味がないようにイランにいると思えてしまいます。たった二言で買い物が成立してものがやり取りされるんです。それもお客側は大体何も言葉を発さないで売買が成立している。ATMじゃないんだから、コンビニを利用しているんだか、コンビニに利用されているのだかわからないような。

煩わしいやり取りがなくて、ジャージでも買いに行けて気を負わずに買い物ができるというのも利点ですが、普段利用するのにしてはなんともやりとりが少ない気がする。

イランが変えさせたのだろうか、自分が変わったのだろうか

続きを読む →

イラン西部で大きな地震

昨日の9時ごろ(日本時間未明3時ごろ)にイラン西部のケルマンシャー州でマグニチュード7.3を記録する大きな地震がありました。現在報道によると死者は300人を超え負傷者も数千人、家を失った人々も多数いると言います。

イラク側でも負傷者は出ているようです。

幸い僕は離れた地域で暮らしているので、揺れているのかな程度で済んだのですが、地震に慣れていない人々は恐れおののいていました。

中東一円、ドバイでもクウェートでも感じられた

続きを読む →

アルバイーン

昨日11月9日木曜日はアルバイーンで休日でした。もともと木曜日はイランでは学校は休みですが、国家の祝日では街が一斉に休日モードになります。

アルバイーンとは

アルバイーンとはアラビア語で40を意味します。なぜ40が祝日なのかというと、先日のエマーム・ホセインが殉教したことを記念するアーシュラから40日目という意味になります。

この40という数字の由来を聞きましたが、イスラム教では意味のある数字が幾つがあって、その一つだそうです。仏教の49日に似てるのか、この40日経ったら基本的に喪が開けます。

街に行ってみた

続きを読む →

クソまずいイランの缶詰

地球上で最もメシが不味い国らしい

美食の国トルコなんて表現は聞けど、美食の国イランなんて表現は見たことがない。語学学校では、日本の英語の授業で”This is a pen”という構文を使うくらい、「私はイラン料理が好きです」なんてことを言わされるが、街で食べるのは、だいたいキャバーブか、サンドウィッチばっかり。イラン料理の本場は家庭料理なのである。イラン料理は煮込みが基本で手間がかかり、レストランで出せないような料理も多いらしい。

缶詰って手軽でおいしいじゃないの?

続きを読む →

日本よ、訪日客を呼び込みたいならさっさと食品にも英語表記を導入せよ

日本語って難しすぎない?

漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字を使う日本語は、世界でも使う文字の多い言語として有名です。そんな言語を母語にする者でも、日本語って難しすぎない?と思うことがたまにあります。そんな日本語ですから、日本を訪問する外国人にとっては結構な壁になるようです。

食べれる物がない?わからない

日本に留学して来たある一人の外国人がいました。彼はムスリムであり、宗教戒律を守るために食べるものにはかなり気を使っていました。最初、日本語を全く理解しない状態で日本に来たために、漢字を読むこともひらがなを読むこともできませんでした。そこで困ったのは、食べる食品に何が入っているか全くわからないということです。

英語表記をしてあるレストランで外食していても続くわけがありません、たまには自炊をしなければいけないので、スーパーに行くたびに日本人学生が付き添って、「これにはこんなものが入っている、入っていない」などをその都度教えていました。毎度付き添うというわけにはいかないので、たまには一人で行っていましたが、それでも毎回買っている食品しか買っていませんでした。

イランでさえ英語表示が多いのに

続きを読む →