トルコ1日トランジット旅行;イスタンブール

毎年3月の終わりにはイラン暦の終わりで、ノウルーズという新年のながいお休みがあり、今回はそれを利用して、イラン国外に旅行することにしました。

行き先はイランと現在国交断交状態にあるエジプトイラン革命の頃からこのような感じなので、イラン国民はエジプトに渡航することはできません。幸いにも僕は日本国籍ということで今回エジプトに旅行することにしました。

トルコ航空の無料市街ツアー

トルコ航空ではイスタンブールでの長時間トランジット客向けのために、無料で市街ツアーを提供しています。今回は乗り継ぎの時間がたまたまあっていたので、早速参加してきました。

ツアーの申し込み場所は、トルコへの入国審査を抜けてバゲッジクレームを経て制限エリアを出た右手の端にあります。かなり端っこなので僕は少し迷いました。とにかく端っこのスターバックスを目指して、Turkish Airline Hotel desk の看板を見つければ大丈夫です。

意外と大所帯

事前に記事を見ていたところでは、あまりそのころはあまり情報が伝わっていなかったのか、10人以下の参加者ということでしたが、僕が参加した時の参加者の数は実に50人以上!

時間は毎日流動的なのかもしれませんが午前9時開始でした。そのため、隣のスターバックスには開始に向けて待機する人でいっぱい。

食事はついてきます

空港を出て街中に入り、最初に案内されたのが朝食用にレストラン。もちろんこれは航空会社負担です。
トルコの一般的な朝食といった感じで、パンとオリーブ、ハムなどでお茶がついてきます。

僕は朝早いフライトかつ、前日の移動と、ほとんど寝られていないせいで結構苦しい状態でした。朝食を食べて復活。

朝食を済ませると、トランジットの時間ごとにグループに別れました。午前中だけで空港に帰るグループと丸一日イスタンブールを観光するグループの二つです。

僕はトランジットまでかなり時間があり、(夜中の一時)の飛行機だったので、後者のグループでした。

観光はスルタン・アフメット広場中心

観光はハギアソフィア、ブルーモスクなどの集中するヨーロッパ側の中心です。

最初はテオドシウス帝のオベリスクなどを見学し説明を受けます。


IMG 0178テオドシウス帝のオベリスク

午前中はスルタン宮殿の内側を見学してお昼を食べます。この時も入場料はだいたい5日間パスとかを買うとなると125リラとかするみたいですが、飛行機の利用者は無料で入ることができました。
IMG 0202第四庭園からはボスポラス海峡と、金角湾が望めます。余談ですが金角湾はトルコ語で、Haliç(ハリーチュ)と言うらしいですが、アラビア語とペルシア語のخليج(ハリージュ)と似ています。

さらに余談ですが、東ローマ帝国滅亡のコンスタンティノープル陥落の際にこの金角湾は重要な拠点でした。ちょうど下の方に要塞の壁のあとが見えるのですが、当時金角湾の奥側はジェノア人の居住地区になっており、オスマン帝国とは中立状態にあったために迂闊には立ち寄れなかったようです。さらには、湾の先端には、巨大な鎖が貼りめぐされて出入りに応じて開け閉めする仕組みになっており、警備は厳重でした。

ここを突破するために用意されたのが有名なオスマン帝国の山越えです。当時では考えられなかた方法で、船を引き上げ、道には丸太を敷いて油を塗り、なんとか移動させたそうです。諸説あるようですが、そこまでオスマン帝国を悩ませた重要な拠点であったことには間違いなさそうです。

この本を読んでからイスタンブール観光に行くと胸が熱くなります。『人類星の時間』では、まさに歴史の動いたその瞬間をテーマにしており、ナポレオン、コンスタンティノープル陥落などいくつかの歴史的テーマについての短編が収録されています。そのなかでも、コンスタンティノープル陥落は最初の話になっておりかなり印象深いです。

さらにはギボンの『ローマ帝国衰亡史』の下巻にもそれとなく書いてあります。すべて読むのはかなり量があって大変ですが、滅亡のことが知りたければ下巻だけ読むのをお勧めします。

昼食後ハギアソフィアへ

金角湾を望むレストランで一般的なトルコ料理のランチをいただいた後は、ハギアソフィアの見学です。完全なトルコ料理だったはずですが、イラン料理のホレシュト(煮込み料理)にかなり似ていたような気がました。

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中は外観からは想像がつかないほどの高さと広さでした。IMG 0227
イスラームの”アッラー”と”ムハンマド”のカリグラフィーとイエスが同居する空間は異様に思えました。

ブルーモスクは修復中のために外からの見学のみです。
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トルコ問題編に続きます。

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