イラン聖地コムに行ってきた

イラン保守派の牙城(これは僕が勝手にそう呼んでるだけです)シーア派の聖地の一つであるコム(Qom:قم)に金曜日の休みを利用して行ってきました。

大雑把に言えば、コムにはシーア派のアズハルのような宗教学校が密集しているのと、イマームレザーの姉妹であるファーティメの廟があります。

ファーティマ廟

イランの各都市には歴史の関係もあり、大抵聖者廟があります。このファーティメ廟もその一つです。このファーティメは12イマーム派のイマームであるイマームレザーの兄弟であります。詳しいことは省きますが、イランでもかなり尊敬される対象の一人です。
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これはファーティメ廟に隣接した広場です。
コムは宗教学校が集まったかなり保守的な都市とあり、その日は集団礼拝がある金曜日だったので、多くの人で賑わっていました。イスラームでは、死者はメッカの方向に向けて埋葬されると良い、という教えがあり、また礼拝もメッカの方向に向けて行うので、礼拝を行うモスクはメッカの方向を向いて建設されます。
ところが、まだ理由はよく知らないのですが、特にサファヴィー朝時代に建設された場所だと、モスクに隣接する広場は45°ほど傾いて設計されています。
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そんなわけで、この広場もメッカの方向を向いているわけではありませんでした。

廟の内部は撮影禁止なので、撮影できませんでしたが、シーラーズのシャーチューラーグ廟のような鏡張りで、大変美しい内装でした。また、隣接するモスクも大きな講堂のようになっており、よくイランの宗教番組で講義が撮影されている部屋でした。中は靴を脱いで入り、清潔で大変綺麗です。

室内には、家族でおしゃべりをする人、クルアーンの読誦をするひと、また、思い思いの時間を過ごす人でいっぱいでした。ただ、お祈りの時間が近くなった、お昼頃になると、スペースが解放され、サッカー場二つくらいの面積で一斉にお祈りが始まります。

神学の街

金曜日ということで、普通のお店は一斉に休みを取るのですが、コムではいくつかの本屋が空いていました。一つのビルディング丸々イスラームに関しての本屋さんのコンプレックスなんてところがあり、宗教都市コムの底力を感じます。

本屋の店員にも、すこしマイナーな本の翻訳があるか尋ねたのですが、パソコンで検索するまでもなく、書誌目録が頭に入っているのか、すぐ探し出して来てくれてびっくりしました。最近、イラン人は頭がいいのではと気づき始めましたが、特に記憶することに関して、かなりビックリさせられます。

地味だけど重要な街

ということで、名物もあまりないし、海外からの観光客でにぎわうような場所ではありませんが、テヘランにも100kmと近く、また大体の宗教家はコムの神学校に通ってから、仕事を得るようになるので、政治への力も無視できないところです。

観光としてはオススメはしませんが、貴重な経験でした。

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